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早いもので今年も残すところ2ヶ月あまりとなりましたが皆様は如何お過ごしですか?
さて今日は中村天風さんについて書いてみようと思います。
その前に・・・・
経営者と事業家の違いについて考えて見ようと思います。
最近読んだ本の中にこのことについて書かれていました。
事業家は富と名誉が目的で・・
経営者とは・・・自分が魂をもって人に宿らせ人を育てる事ができる人と書いていました。
そう考えてみると経営者の責任は事業のみならず人を育てる大変なお役目があることに改めて知らされたように感じます。
松下幸之助さん・本田宗一郎さん・盛田昭夫さん・など日本を引っ張ってこられたような経営者の方々も師匠がおられました。
その方が中村天風さんでした。
それではこれから中村天風さんについてお話をしようと思います。
中村天風さんは実に数奇な人生を生きた人物です。天風さんは明治九年東京に由緒ある家柄(彼の祖父は柳川藩主で伯爵)に中村三郎として生まれました。
少年時代の天風さんは手のつけられない暴れん坊で柔道でずば抜けた強さを誇り、負けず嫌いの性格と正義感から喧嘩も絶えなかったといわれています。25歳の時に日清、日露戦争で秘密情報部員(軍事探偵)として活躍し、数々の武勲をあげ帰国後、30歳にして当時は死の病であった結核にかかり生死の境をさまよいました。
行動的な性格から安静に養生するという医者の指示には従えず、自ら治療策を求めてアメリカに渡り著名な宗教者、哲学者等を訪問し、コロンビア大学で医学を学ぶ機会に恵まれたりもし、また著名な師を求めてヨーロッパも彷徨しましたが病気は治らず、失望を重ねたあとカイロで偶然出会ったヨガの大哲人カリアッパ聖者に連れられて行った、ヒマラヤの奥地でついにヨガの哲理を悟りました。結果として病気は治り、悟りを得て日本に帰ったと言うことです。
またインドから日本へ帰る途中、上海にて孫文の革命運動に協力を頼まれて「中華民国最高顧問」として参加しています。
帰国してからは事業家となり、銀行頭取、会社重役の地位にありながら、あるとき突然これらをすべて捨て去り辻に立って、人々を悩みから救い、苦しみから解き放つための教えを説き始めたのでした。
彼のすさまじいまでの体験に裏打ちされた理論は「天風哲学」として大成されました。その門下には日本を代表する人材が集まりました。これを信奉し、おしえを受けた人々は百万人を超えると言われます。代表的な人物の中には、東郷平八郎、原敬、山本五十六、そして昭和天皇、北白川宮などの皇族方まで含まれ、近年では、松下幸之助、稲盛和夫、双葉山、長島茂雄等大勢の知識人、著名人が薫陶をうけています。
中村天風さんは下記のように人々にお話をされていたそうです。
人生のすべてのできごとは、すべて自分のこころがつくりだしている。「目にふれる一切合財はすべて人間の心の思考から生みだされている」その人が「強く思ったことは必ず現実化する」「自分の現在の姿は自分の心がつくりだしたものである」豊かさも貧乏も、健康も不健康も、すべて自分が思ったとうりになっている。
「人生苦もありゃ楽もある」と考える人は、その通りの人生を送るし、「人生ろくなことしかない」と考える人は、実際に悲惨な一生を送る。人生が二度ない以上、「人生は楽しく過ごすもの」と強く思考せよと言い切る。「この世は苦しいものでも悩ましいものでもない。本質的に楽しい、うれしい、そして調和した美しい世界なのである」
「宇宙の造物主は、もともと人間を強く幸福に生きるように造った」「人間の力でどうしようもない運命はそう沢山あるものではない」。そもそも「蒔いたとおりに、花が咲く」つまり「人生は心ひとつのおきどころ。思い方考え方で人生の一切をよくもし悪くもする」「こころに犬小屋みたいな設計を描いて広壮な邸宅などできるはずがない」
「ぐんと勢いよく生きていけ。毎日これでもか、これでもかという勢いで生きていくんだ」「心が積極化されていれば、そう努力しなくても苦労しなくても幸福になれるように、人間はできているんだ」
次に実践哲学、天風メソッド(心と身体の積極化)について・・・
人間の思考を自然の営みに同調させるとは、具体的にはどういうことでしょうか。それは、大自然の限りない生命力、どんなときにも生き抜こうとする命の積極的な力に人間としての命を共鳴させるということです。つまり、自分の思考を積極化するということです。
中村天風さんは、「思考が人生を創り、感情が運命を左右する。だからこそ思考を積極化することが人生を創り変えることに通じ、感情を統御することが自らの運命を自らの手で拓くことになる」と説いています。この思考の革新を、中村天風は「観念要素の更改」と言い、その基本は、潜在意識から、怒り、悲しみ、妬み、などの心を消耗させる消極的な要因を取り去ることと説いておられます。
私が中村天風さんの本をはじめて読んだのは10代の終わりのころだと思いますが確かに強い感動を覚えた記憶があります。
皆さんから尊敬され信頼されている経営者は常に色々な角度からものをとらえ考え学ばれていたことの下向きな努力をここで感じることができました。
信頼や尊敬というものは小さな積み重ねの結果ついてくるものなのかもしれないと感じました。
そして人は幾つになっても謙虚さをもち努力する事のできる人が素晴らしい経営者になれるのではないかと感じています。
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